「兵庫の杉といえば船越杉ですよ、山村くん」
製材事業部の山村です。
しそうの森の木は山の木から木造建築まで手広くやっているため、様々な事業者さんとの関わりがあります。いつも原木の入手でお世話になっている兵庫の山林王(と勝手に呼んでます。とても嫌がられてます)山田林業の山田尚弘社長と植林の話をしていたときに上のお言葉をいただいたことがありました。
ふなこし?聞いたことないな、はぁそうですかと会話は流れ話題も変わり…あれから早や3年、ついに冒険に旅立つ日が来たのです。いや急に思い出したものでね。

われらが宍粟市の隣町、兵庫県佐用郡佐用町の瑠璃寺(るりじ)です。西の高野山とは?加えて猿と昆虫が出迎えてくれるようです。いいえ私は船越杉を探しに来たのです。


観音堂への参道石段の脇にどどーんと居ました。樹高約50m、胸高直径で1.7m以上はありそうです。製材工場の送材車では挽けそうにありません(直径90cmくらいがスペック限界)

フナコシスギという品種で、生長が早く病害虫の被害が少ない植林に適したの品種のようです。たしかに高樹齢の巨木なのにまっすぐスッキリとした印象です。
なるほどふむふむミッションクリア!さて帰りますか…と参道を歩いているとお寺の人から「船越杉はもっと奥の方じゃなかったっけ?奥の院の参道のほう」という怪情報が。いやフナコシスギもう見たし…とは思いましたが度々来る機会もなさそうなので、奥の院まで足を伸ばすことにしました。そして山中をさまよう羽目に…(続く)