製材事業部の山村です。
一般的に製材工場と聞いて思い浮かぶのは荒々しい丸太や巨大な刃物、いかつい製材機械、グツグツ煮えたぎる乾燥機などでしょうか。半裸の屈強なおじさんたちが機械音に負けじと怒声を上げながら働いている姿を想像されるかもしれません。盛りすぎましたかね。
では実際はどうなのか?実は仕事の半分以上を占めるのが丸太をノコギリで挽いた後の「仕分け、桟(さん)積み」です。そう、とてつもなく地味なのです。

しそうの森の木は「超多品種、超小ロット生産」をテーマに掲げる異形の会社ですので、木材料の仕分け能力や桟積み能力が生命線になります。地味で淡々とした作業が長時間続きますし、GR材(グリーン材。乾かす前の生木の状態)の重量は皆さんの手に触れる製品時の2倍超もあります。集中力と体力の両方を削られまくるなかなか大変な仕事です。
昨年末のことですが、そんな重作業にまつわるモヤモヤを吹き飛ばしてくれる素敵な取り組みを拝見しました。ヒノキ製品のヒットで高名な三重県の製材工場のショールームです。

「桟積み」を誇らしく昇華させたショールーム壁面のデザイン。イケてる製材工場はなるほど着眼点がすばらしいです。讃。得意とする樹種や商品構成は違えど「ですよね~!」と製材スピリッツに火が付いたひとときでした。