山の中の木のイメージ
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さんずんごぶのお話 8

2025/02/25

建材事業部、主任のうっちゃんです。今回の「さんずんごぶ」は・・・

こちらは、杉の丸太の中心付近を製材した赤身材です。木材にお詳しい皆様ならご存じかも知れませんが、杉の丸太を製材しますと、同じ1本の丸太の中にも赤い部分と白い部分が存在します。大まかには、中心付近が赤く、外側は白くなっています。赤い部分は密度が高く比較的、水にも強いのが特徴。白い部分は触れると柔らかく、見た目も明るく綺麗な印象です。

しそうの森の木、建材事業部では杉の赤身材を使用しウッドデッキ材や昔懐かしい濡れ縁などの材を製造しています。巷ではアルミ合金などの金属製デッキもしばしば見られますが、しそうの森の木では杉の赤身材を使用することで何とも言えない柔らかな足の触り心地や、雨水に濡れても腐りにくい事。夏の炎天下でも熱くならず、また厳冬期でも冷たくならないといったウッドデッキに求められる良き性能を実現しています。

先ほどの写真にあった原板をモルダー加工機でウッドデッキの形に加工したものがこちら。厚みは40mmあり、とてもしっかりしています。だから、上に100人乗っても何とやら!
幅はもちろん「さんずんごぶ」の名の通り105mmに仕上がっておりますが、100mm~105mmの間でオーダーも可能です。と、言いますのも、実際に現場で施工する場合にはウッドデッキの板と板のすきまを2~3mm程度空けながら施工しますので、例えば板を102mmの幅に加工し間を3mm空けて施工するといった事例も出てくるわけです。

加工断面を拡大した写真です。ウッドデッキの上になる面が斜めに削られているのが見えますか?これは面取りという加工で、見た目の美しさもそうなのですが、板を並べた時に反りや曲がりによってできる段差を目立たなくする効果があります。杉の芯材はとても頑丈な反面、もともと杉が持っている反ろうとする力、曲がろうとする力(応力という)が大きく、大工さん泣かせな面もあり、加工もなかなか難しいのです。

いま私は後輩たちに、杉の声を聞き真っすぐな材に加工する極意を伝えるべく仕事に当たっています。私もまた、ベテランの先輩や大工さんたちに教えていただいたからです。

それでは、また。

内海 拓也の人物写真

建材事業部主任

内海 拓也

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