山の中の木のイメージ
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さんずんごぶのお話 7

2025/02/18

建材事業部、主任のうっちゃんです。
2025年より始まった弊社のブログ、今回もご閲覧いただき有難うございます。さて、全国には弊社のような中小規模の製材工場や木材加工工場、もっと大規模な製材工場から個人で営まれているちいさな作業場に至るまで、数多くの木材に関する事業所があるかと思います。
今はインターネットやSNSなど、情報発信の手段がいろいろありますので、お客様におかれましては、これを活用しない手はありませんよね。私も、いろいろな製材所や大工さんのyoutubeを観たり、勉強させて頂いてます。特に、地域ごとの建築文化、様式の違いなどがおもしろく奥深くて好きですね。

さて、こんかいの「さんずんごぶ」のお話。

スギ・ヒノキをはじめ建築によく使われる針葉樹を製材しますと、たいへん多くの節が表面に出てきます。もともとはスギもヒノキも建築木材である以前に植物であり樹木ですから、多くの枝と葉を持っています。ですから、製材品にはたいてい、たくさんの節があるのが普通なのです。ですが、ときどき全く節のない、いわゆる無節の木材が製材されることがあります。

まるで、神様に選ばれた「さんずんごぶ」のスーパーエリート、大自然の神秘、奇跡の「さんずんごぶ」・・・。

?!

と思いきや、無節の木材は、実はほとんどの場合、人の手によって生み出されているのです。・・・ピーン!と閃いたそこのあなた!正解です。そう、これは枝打ちによって節を樹木のなかに閉じ込めた結果、無節の製材品となって世に出ているのです。ここまで来るのに何十年かかっていることか。職人さんに頭が下がります。

私たちしそうの森の木では、もともと植物だったスギやヒノキを工業製品に変えるべく、毎日製品を作っています。1枚1枚の板との出会いを楽しみながら。
それでは、また。

内海 拓也の人物写真

建材事業部主任

内海 拓也

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