製材事業部、主任のうっちゃんです。
しそうの森の木があるこちら宍粟市山崎町の近隣では5月の大型連休以降、そこかしこで田植えの光景が見られ、シーズン真っ盛りといった感じがします。そして、それと同時に水田の周りや河川から水を運ぶ用水路の周りにはいわゆる「雑草」と呼ばれるような、私たち人の意志や意図とは全く関係なく生えてくる植物たちの姿があります。その中でも白や黄色の花を咲かせる雑草があったり、井上陽水さんの歌詞に出てくるアザミの花を見かけたりと、ここでも季節を感じることができます。

さて皆さん(浜村淳さんの言い方で)
このガラス容器に植えられている緑の美しいこの草を、皆さんはご覧になったことはございませんか?普段はフタをして湿度100%を保った環境で管理しています。
じつはこれ、私が自宅で育てている「雑草」なのです。和名はキカシグサというのですが、アクアリウム、とりわけ水草レイアウト水槽をやっている方ならグリーンロタラという名前で世界的に広く知られているのでご存じの方も多いかと。とは言え、植物学者の牧野先生のファンでもない限り雑草は雑草です。水辺に多く、とくに水田の周りでよく見かけられるようです。
そして、ここからは少しマニアックな話になります。

タッパーに土と水を入れただけの環境で育てている、薄紫色の小さな花を咲かせているこの植物。パッと見ただけでは気が付きにくいですが、実は先ほどのガラスポットの植物と同じグリーンロタラです。屋外で育てていると、春に可憐な花を咲かせます。
そして、

今度は、水槽内で育てているグリーンロタラの姿がこちらです。陸上での姿と違い、葉っぱが薄く、細長くなっているのが水中葉の特徴です。逆に陸上では乾燥や重力に抵抗する為、葉は分厚くなり形も小さく丸くなります。このグリーンロタラ(キカシグサ)以外にも、陸上と水中で姿を変える草は意外と多くあります。

よ~く観察してみると美しい姿を見せてくれるのですが、悲しいかな、如何せんこれは雑草の類なので、実際にはそんなに多くの人の目に触れることはありません。皆、道端の草がどうこうより、遊びや仕事のことで頭がいっぱいになり、車や電車でさっさと移動するのが優先になりがちだからです。
けれども、ときどき山の木や道端の草やコケにも目を遣ってみてはいかがでしょうか。4月から6月ごろまでは、植物もどんどん元気になる季節ですものね。
・・・とはいえ、暖かい日が続いたかと思えば冷たい雨を伴う寒冷前線の通過によってぐっと冷え込む日もあるものです。

そんな日には家の保護猫ちゃんたちもこの通り。せまい猫用布団の中で寄り添ってウトウトするのが幸せなようです。ちなみに猫のうしろに写っているのは私が杉板の端材で作ったキャットタワーの一部です。夏は涼しく冬暖かい、やっぱり杉の家っていいですよね。
環境に応じてその姿を変えるのは、草も猫も、人も同じなのかも知れません。
それでは、また。