建材事業部、主任のうっちゃんです。この春の異動で建材事業部を離れ、他部署へと引っ越しをすることになりました。ご愛顧いただいておりました(?)「さんずんごぶのお話」シリーズも今回でひとまず完結となりそうです。

いつも朝の出社時に出迎えてくれる春の風物詩、キセキレイ君です。いつもは倉庫の屋根の上で待っているのですが、今日は機嫌が良かったのか地面に降りてきていました。ヒナのエサになる虫か何かを咥えていますね。木材の倉庫内のどこかに巣があるのは間違いないのですが、まだ位置は確認できません。ヒナ鳥たちにとっては見つからない方が良いのですが。
さて、今回の「さんずんごぶ」のお話は・・・?!
コチラ

工場見学に来られるお客様に密かに人気なのがこの「フローリングカッター」。とくに小さな男の子にとっては忍者の武器にしか見えないようで「わあ!手裏剣みたい!かっこいい!」と大人気です。こういった、工場に来なければ見られない大型機械用の刃物を少し紹介してみたいと思います。

フローリング用の板に使われる実加工(さねかこう)をする為の特殊な刃物です。直径は約15cmほど。木材を切削する際の抵抗を減らしたり、加工精度を上げたりする目的でこのような特殊な形状になっているものと考えられます。

この切れ味バツグンの刃物をモルダーという加工機にセットし、モーターの力で高層回転させ(毎分5000回転)木材を切削加工しています。

実はこの「フローリングカッター」には更に秘密がございまして。なんと、3枚の分割式になっており、これらが重ねられているのです。そして・・・それぞれの間には薄い座金が仕込まれています。

いま私が指でつまんでいるのが、厚さ0.1mmの座金です。0.1mm~1mmまでの厚さの座金を数枚組み合わせ、実(さね)のオス側とメス側それぞれの加工を寸法の精度よく行っていきます。この座金の微調整がなかなかの職人技が必要で、精度が狂うと固くてフローリング同士の実が差し込めなくなったり、反対に緩すぎても実の役割を果たしません。
「ちょうど良い加減」を生み出すのが我々建材事業部の真骨頂。私が先輩や現場の大工さんたちに教わった技術をいま後輩たちに引き継いでいます。

それでは、今回を以てひとまず「さんずんごぶのお話」シリーズは完結とします。次回からは別のテーマで執筆させて頂きます。でもひょっとしたらいずれまた再開することになるかも知れませんが(笑)その時はぜひお楽しみに。
それでは、また。